センセイとわたしのただならぬ関係
 その瞬間、はたと気づいた。

 先生の秘密が知りたい一心でここまで来ちゃったけど。
 このまま、ヤバいところに連れていかれる可能性もゼロではないんだよね。
 
 深く考えずにイケナイ世界に足を踏み入れちゃったってこと、ある?

 わたしの不安をよそに、車はどんどん都心から離れ、中央高速に乗って、郊外に向かっていく。

 やっぱヤバくない?
 わたしは怖くなってきて、もう一度尋ねた。

「ねえ、教えてくださいよー。どこに行くか」

 先生はミラーを通して、わたしを見た。

「そうだな。ヒントは梅谷の仲間がたくさんいるところかな」

 わたしの仲間?
 女子高校生が集ってるところってこと?
 あー、ますますわからない。
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