センセイとわたしのただならぬ関係
「外に出る?」

 わたしは先生の腕を掴み、首を振った。

「大丈夫です。そうじゃなくて、先生にどうしても言いたいことがあって」

 わたしは必死な顔をしていたのだろう。
 先生もまっすぐわたしを見た。

「わたし……先生のこと、好きです」
「梅谷……」
「先生がわたしをただの教え子だとしか思ってないことは知ってるけど……でも、好きって言う気持ちを止めようとしても止まらなくて……どんどん好きになって」

「もう、いい。わかった」
先生の答えはそれ。

 きっと次は、ごめん、その気持ち、受け入れられないって言われるんだ。
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