俺はずっと片想いを続けるだけ*2nd
俺が話を聞くのは天使だけ~クリストファー
不意にグレイスがメルローズに向かって微笑んだ。
「お部屋の交換、差額はサービスしていただけますか?」
「勿論でございます
お部屋にお届けするお花やお酒等も当ホテルからのささやかな御祝とさせてくださいませ」
弾丸の応酬は過ぎた様だった。
いつもの通り、俺はポンコツで何も出来なかった。
お部屋の準備を致しますと、メルローズが消え、俺とグレイスは
ロビーのソファに腰を降ろした。
「私の一門は見事なくらい女系なのです」
「グレイス?」
「ですから、私には男性の幼馴染みはいません
小説などで、よくある設定らしいのですけれど幼馴染みという間柄が何故特別なのか、よく理解出来ないのです」
「……」
「私達の白い結婚の理由はメルメル様ではないと、誓ってくださいますか?」
彼女が何を言わんとしているのか俺にはわからなかったが、俺達の結婚にメルローズは何の関係もない。
「本当に10年以上会ってなかったんだ」
「クリストファーは素敵だし、私よりも歳上で
初恋のひとつやふたつや、みっつやよっつや、仕方ないと、わかっているのです」
「お部屋の交換、差額はサービスしていただけますか?」
「勿論でございます
お部屋にお届けするお花やお酒等も当ホテルからのささやかな御祝とさせてくださいませ」
弾丸の応酬は過ぎた様だった。
いつもの通り、俺はポンコツで何も出来なかった。
お部屋の準備を致しますと、メルローズが消え、俺とグレイスは
ロビーのソファに腰を降ろした。
「私の一門は見事なくらい女系なのです」
「グレイス?」
「ですから、私には男性の幼馴染みはいません
小説などで、よくある設定らしいのですけれど幼馴染みという間柄が何故特別なのか、よく理解出来ないのです」
「……」
「私達の白い結婚の理由はメルメル様ではないと、誓ってくださいますか?」
彼女が何を言わんとしているのか俺にはわからなかったが、俺達の結婚にメルローズは何の関係もない。
「本当に10年以上会ってなかったんだ」
「クリストファーは素敵だし、私よりも歳上で
初恋のひとつやふたつや、みっつやよっつや、仕方ないと、わかっているのです」