星が降る夜に君を恋う
番外編
番外編
一年後
今年も、七夕の日が来た。
今年は一人だ。
俺は、あのベンチに座った。
「優斗っ」
えっ。
奏の声がする。
「空から話しかけているの。もちろん、優斗にしか聞こえないから大丈夫。」
なんで、、、会えるんだ。
「それはね、優斗私の短冊見たでしょ?短冊に書いた事は叶う。」
確かにそうだけど。
「ありがとう、、優斗ニコッ グズグズ泣いてないで私なんか吹っ切って幸せにね!あっ。もう時間みたい。さようなら。私の大好きな人。」
くっそっ、、泣かないようにしてたのに、、
バカだな。
俺が死んだとき、奏に一番に会えるように。
俺はこれからもっと頑張らないと。
世界は残酷だけど、俺は奏を愛し続ける。