イケオジ紳士は年の離れた彼女を一途に愛し抜く
「うっ」
声をあげて泣く私の背中を、宗ちゃんが優しくトントンと擦ってくれる。
「八月になったら海岸で花火大会があるから一緒に行こう。お盆休みにみんなでキャンプに行くのもいいな。それから鎌倉の穴場を案内するよ。今年の夏休みは忙しくなるよ、きっと」
耳に届く落ち着きのある低い声と、背中に感じる手の温もりを心地よく思いながらコクコクとうなずく。
引っ越して来たばかりで友だちのいない私が寂しい思いをしないように、いろんなところに連れて行ってくれようとする宗ちゃんの気遣いがうれしい。
「これからは由香ちゃんに言えないことがあったら、俺に相談するといいよ」
「いいの?」
「もちろん。このことは俺とあかりちゃんだけの秘密だ。いいね?」
「うん」
もうひとりで思い悩まなくてもいいと思ったら、心が軽くなって涙も止まる。
「宗ちゃん、ありがとう」
「どういたしまして」
宗ちゃんという心強い味方ができてうれしく思うと同時に、胸がキュンと高鳴るのを自覚した。
* * *
声をあげて泣く私の背中を、宗ちゃんが優しくトントンと擦ってくれる。
「八月になったら海岸で花火大会があるから一緒に行こう。お盆休みにみんなでキャンプに行くのもいいな。それから鎌倉の穴場を案内するよ。今年の夏休みは忙しくなるよ、きっと」
耳に届く落ち着きのある低い声と、背中に感じる手の温もりを心地よく思いながらコクコクとうなずく。
引っ越して来たばかりで友だちのいない私が寂しい思いをしないように、いろんなところに連れて行ってくれようとする宗ちゃんの気遣いがうれしい。
「これからは由香ちゃんに言えないことがあったら、俺に相談するといいよ」
「いいの?」
「もちろん。このことは俺とあかりちゃんだけの秘密だ。いいね?」
「うん」
もうひとりで思い悩まなくてもいいと思ったら、心が軽くなって涙も止まる。
「宗ちゃん、ありがとう」
「どういたしまして」
宗ちゃんという心強い味方ができてうれしく思うと同時に、胸がキュンと高鳴るのを自覚した。
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