イケオジ紳士は年の離れた彼女を一途に愛し抜く
色気を感じるその仕草に見入っている私を組み敷いたまま、彼がワイシャツのボタンをはずして勢いよく脱ぎ捨てる。

あらわになった割れた腹筋を見て息を呑む私の上で、宗ちゃんがフッと笑った。

「だらしない体だと、あかりちゃんに嫌われるからね」

年齢の割にスタイルがいいのは、年下の私につり合うように体を鍛えているから。

私だけが年の差を気にしていたわけではないと知って、温かい気持ちになった。

「お腹がプニプニでも宗ちゃんを嫌いになったりしないよ」

「そうか。それはいいことを聞いたな」

ふたりでクスクスと笑い合ったのも束の間、宗ちゃんが真剣な表情を浮かべて私に覆い被さってくる。

キスの予感に瞼を閉じると、ふたりの唇が隙間なく重なった。そのくちづけは、リビングで交わしたものとは比べものにならないほど長くて深い。

無我夢中で情熱的なキスに応えていると、背中のファスナーに手がかかった。

「体浮かせて」

耳もとでささやく彼の言う通りに体を逸らすと、私の動きに合わせてファスナーが下がっていく。

瞬く間にワンピースと下着を脱がされた私が今、身に着けているのは宗ちゃんから贈られたエンゲージリングだけ。

「綺麗だよ。あかり」

彼の特別な存在になれたことをうれしく思いながら、素肌を熱く重ねた。
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