イケオジ紳士は年の離れた彼女を一途に愛し抜く
仕事が休みの日にラフな格好でフラッとウチに立ち寄る宗ちゃんの姿を見慣れてしまっているから忘れがちだけど、彼は高級マンションと左ハンドルの車を所有している建築設計事務所の社長だ。
社会的地位が高い彼に庶民の私はつり合わない。宗ちゃんの幸せを願うなら潔く身を引くべきだ。
「昨日は素敵なホテルの部屋でプロポーズされてムードに流されちゃったけど、一日経って冷静になったら、まだ結婚は早いかなって思っちゃったの。ごめんなさい」
ちっとも反省していないような軽い口調で話を進めれば、私にあきれて結婚はあきらめてくれるはず。
そう期待したのに、宗ちゃんの気持ちは少しも揺るがなかった。
「俺はあかりちゃんが結婚してもいいって思ってくれるまで、いくらでも待つつもりだよ」
私を一途に思ってくれるのはうれしいけれど、このままでは宗ちゃんが幸せになれない。
「そういうの重いからやめて。とにかくこれはお返しします」
素気なく言い放って、宗ちゃんの目の前にジュエリーケースをコトンと置く。
大好きな人につらくあたるのは心が痛い。
社会的地位が高い彼に庶民の私はつり合わない。宗ちゃんの幸せを願うなら潔く身を引くべきだ。
「昨日は素敵なホテルの部屋でプロポーズされてムードに流されちゃったけど、一日経って冷静になったら、まだ結婚は早いかなって思っちゃったの。ごめんなさい」
ちっとも反省していないような軽い口調で話を進めれば、私にあきれて結婚はあきらめてくれるはず。
そう期待したのに、宗ちゃんの気持ちは少しも揺るがなかった。
「俺はあかりちゃんが結婚してもいいって思ってくれるまで、いくらでも待つつもりだよ」
私を一途に思ってくれるのはうれしいけれど、このままでは宗ちゃんが幸せになれない。
「そういうの重いからやめて。とにかくこれはお返しします」
素気なく言い放って、宗ちゃんの目の前にジュエリーケースをコトンと置く。
大好きな人につらくあたるのは心が痛い。