イケオジ紳士は年の離れた彼女を一途に愛し抜く

二度目のプロポーズ

ひまりの熱は三十七度五分よりも上がらず、次の日には平熱に戻った。

ショッピングモールに行けずに泣きじゃくったのが嘘のようにケロッとしているし、食欲も旺盛だ。

あれは知恵熱のようなものだったのかもしれないと考えながら、愛ちゃんの家に出向いて迷惑をかけってしまったことを改めてお詫びする。

愛ちゃんのお母さんから、誰にもうつっていないから安心するようにと声をかけてもらい、ホッと胸をなで下ろした。

そんな慌ただしい年末が終わって迎えた元日。

『これからも今までと同じように、あかりちゃんとひまりちゃんに会いに来るからそのつもりでいて』という言葉通り、ウチに訪れた宗ちゃんと三人で(つるが)(おか)八幡宮(はちまんぐう)に初詣に行き、参道に並ぶ屋台を巡って食べ歩きを楽しむ。

そして一月の三連休には、ひまりがクリスマスに行けずに悔しがっていたショッピングモールに三人で繰り出した。

私と宗ちゃんからもらったお年玉でなにを買うか悩むひまりと、いろいろなショップを見て回り、フードコートで食事をとる。
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