色褪せて、着色して。~悪役令嬢、再生物語~Ⅱ
頭の中が真っ白になった。
夢ではない。
先週までは自由に出入りしていた礼拝堂だというのに。
いたずらにしても、タチが悪すぎる。
眩暈がして足が崩れそうになる。
もう一度、張り紙を見るけれど、状況に変化はない。
「ミスエアーですか?」
聴きなれない男の声にビクッと肩を震わせる。
振り返るとダサい騎士団の制服を着た男が立っている。
…どこかで見たような覚えが。
「ナイト様がお待ちしておりますので、ご同行願えますか?」
「…はい」
そうだ、領主の住む城で見かけた騎士団の男だ。
領主の住む屋敷まで馬車に乗せてもらって、到着すると。
初めてここを訪れた時のように応接間に案内された。
ソファーに座っていると、ドアが乱暴に開いてナイト様が入って来た。
どすんと音をたてて、目の前に座る。
「単刀直入に言います。先生がうちの弟をたぶらかしているというのは事実ですか?」
「は?」
夢ではない。
先週までは自由に出入りしていた礼拝堂だというのに。
いたずらにしても、タチが悪すぎる。
眩暈がして足が崩れそうになる。
もう一度、張り紙を見るけれど、状況に変化はない。
「ミスエアーですか?」
聴きなれない男の声にビクッと肩を震わせる。
振り返るとダサい騎士団の制服を着た男が立っている。
…どこかで見たような覚えが。
「ナイト様がお待ちしておりますので、ご同行願えますか?」
「…はい」
そうだ、領主の住む城で見かけた騎士団の男だ。
領主の住む屋敷まで馬車に乗せてもらって、到着すると。
初めてここを訪れた時のように応接間に案内された。
ソファーに座っていると、ドアが乱暴に開いてナイト様が入って来た。
どすんと音をたてて、目の前に座る。
「単刀直入に言います。先生がうちの弟をたぶらかしているというのは事実ですか?」
「は?」