色褪せて、着色して。~悪役令嬢、再生物語~Ⅱ
目の前に座る女の子は、私より年下に見える。
16~17歳くらいだろうか。
真っ白な肌に大きな目。
茶色い髪の毛は三つ編みにした上で、アップにしてまとめている。
正直、可愛い。
美人…というより、可愛くて。
ただ、妖精と言われると、神秘的で不思議な空気を感じる気がする。(後付けになっちゃうけど)
冷静に考えれば、こんな可愛い子がテイリーに仕えているのがオカシイ。
「妖精って絶滅種だよね? 確か、絶滅寸前だったから、王族がお世話しているって」
「ええ、ですから。私はテイリー様のところでお世話になっていました」
「ああ! そうか! あいつ、王族だった」
思わず大声を出すと。
女の子は目をまん丸にしたかと思えば、手で口を隠しながらクスクスと笑い出した。
「本当に妖精って実在するんだね」
まじまじと女の子を見る。
歴史の教科書や、本でしか見たことのない妖精。
実際はあまり人間と変わりない姿をしている。
てっきり、私は手のひらサイズで背中に羽根の生えているのを想像してしまっていた。
お茶を一口飲む。
そっか…妖精かあ。凄いなあと思ったところで。
あれ、ていうか妖精って王族から離れちゃ駄目なんじゃ…
「あれ…、国から離れたらまずいんじゃ?」
急に、事の重大さに対して血の気が引くのを感じた。
絶滅種で、王族が世話をしている妖精が、
なんで、海外に来て。
しかも、王族でも何でもない私の侍女になろうとしているのか。
「それが、聞いてくださいよ」
急に砕けた口調で女の子が言った。
「私は、自分から望んでアリア様の侍女になることにしたんです」
16~17歳くらいだろうか。
真っ白な肌に大きな目。
茶色い髪の毛は三つ編みにした上で、アップにしてまとめている。
正直、可愛い。
美人…というより、可愛くて。
ただ、妖精と言われると、神秘的で不思議な空気を感じる気がする。(後付けになっちゃうけど)
冷静に考えれば、こんな可愛い子がテイリーに仕えているのがオカシイ。
「妖精って絶滅種だよね? 確か、絶滅寸前だったから、王族がお世話しているって」
「ええ、ですから。私はテイリー様のところでお世話になっていました」
「ああ! そうか! あいつ、王族だった」
思わず大声を出すと。
女の子は目をまん丸にしたかと思えば、手で口を隠しながらクスクスと笑い出した。
「本当に妖精って実在するんだね」
まじまじと女の子を見る。
歴史の教科書や、本でしか見たことのない妖精。
実際はあまり人間と変わりない姿をしている。
てっきり、私は手のひらサイズで背中に羽根の生えているのを想像してしまっていた。
お茶を一口飲む。
そっか…妖精かあ。凄いなあと思ったところで。
あれ、ていうか妖精って王族から離れちゃ駄目なんじゃ…
「あれ…、国から離れたらまずいんじゃ?」
急に、事の重大さに対して血の気が引くのを感じた。
絶滅種で、王族が世話をしている妖精が、
なんで、海外に来て。
しかも、王族でも何でもない私の侍女になろうとしているのか。
「それが、聞いてくださいよ」
急に砕けた口調で女の子が言った。
「私は、自分から望んでアリア様の侍女になることにしたんです」