色褪せて、着色して。~悪役令嬢、再生物語~Ⅱ
緑目の男は一旦、部屋から出て行ったかと思うと、すぐに「こちらです」と言って誰かを連れて入って来た。
見覚えのある懐かしい顔を見て、最初は夢を見ているのかと思った。
この国にいるはずのない人間の顔を見て、声が出ない。
だが、その人物の後ろから目立たないように入って来た人物に「ぎゃー、シナモン!」と言って駆け寄って抱きしめた。
「酷いな、先輩。久しぶりの再会だっていうのに」
緑目の男が連れて来たのは、約半年ぶりに会うテイリーだった。
見覚えのある懐かしい顔を見て、最初は夢を見ているのかと思った。
この国にいるはずのない人間の顔を見て、声が出ない。
だが、その人物の後ろから目立たないように入って来た人物に「ぎゃー、シナモン!」と言って駆け寄って抱きしめた。
「酷いな、先輩。久しぶりの再会だっていうのに」
緑目の男が連れて来たのは、約半年ぶりに会うテイリーだった。