色褪せて、着色して。~悪役令嬢、再生物語~Ⅱ
太陽と言う男とケッコンしてもらいます。
「…何言ってるの?」
テイリーの爆弾発言に、呆れ返る。
「今、結婚って言った? 私、今。この姿・・・って、そうだ。テイリー、よく私だってわかったね」
再会に喜んで忘れていたけど、私は今。緑目の男の魔法で40代の身体に変えられている。
髪の毛の色は金髪から茶色になり、瞳の色は青から茶色に変わった。
「わかりますよ、好きな人だもの」
さらりと言ったテイリーの言葉に頬が熱くなるのを感じた。
「ずっとずっと会いたかったんだから」
テイリーの切なる言葉に、何も言えなくなる。
だけど、テイリーの後ろでシナモンが「うげぇ」と汚いものを見るような表情をしているのが、なんだか可笑しい。
「この半年、どうやって先輩のことを諦めるのかずっと考えてました。俺はいずれ王家を継いで、どうでもいいブスと結婚しなきゃいけない」
「どうでもいいブスって相変わらず口悪いね」
そうだ、テイリーは口が悪いのが特徴だった。
「先輩のことを諦めるには、やっぱり先輩自身が結婚していればいいんだって考えたんです」
「…へ?」
「だから、太陽っていう男と先輩が結婚すれば上手くいくんですよ」
「…はあ?」
あまりにも自己中心的な考えに、シナモンに助けを求めた。
「このテイリー坊ちゃまはエアー様に魔法をかけて悪い虫がつかないようにしていたんです。変な男が近寄らないようにって。でも、唯一、太陽様には魔法が利きませんでした」
「いや、でも。え、なんで、私が結婚しなきゃいけないの?」
今度は窓側に立っている緑目の男とジャックさんを見る。
緑目の男はにっこりと笑っていて、ジャックさんは、
「国家騎士団と結婚できるなんて光栄なことですよ。絶対に安全ですから」
と付け加えた。
再び、テイリーを見る。
「貴女を苦しめた人物を呼び出したので、そのうち此処へ来るでしょう。貴女は太陽という男と結婚して平和なところで暮らしてもらいます」
「どうして、私が好きでもない男と結婚しなきゃいけないの?」
テイリーが立ち上がったので、私も慌てて立ち上がる。
「…いずれわかりますよ」
「…何言ってるの?」
テイリーの爆弾発言に、呆れ返る。
「今、結婚って言った? 私、今。この姿・・・って、そうだ。テイリー、よく私だってわかったね」
再会に喜んで忘れていたけど、私は今。緑目の男の魔法で40代の身体に変えられている。
髪の毛の色は金髪から茶色になり、瞳の色は青から茶色に変わった。
「わかりますよ、好きな人だもの」
さらりと言ったテイリーの言葉に頬が熱くなるのを感じた。
「ずっとずっと会いたかったんだから」
テイリーの切なる言葉に、何も言えなくなる。
だけど、テイリーの後ろでシナモンが「うげぇ」と汚いものを見るような表情をしているのが、なんだか可笑しい。
「この半年、どうやって先輩のことを諦めるのかずっと考えてました。俺はいずれ王家を継いで、どうでもいいブスと結婚しなきゃいけない」
「どうでもいいブスって相変わらず口悪いね」
そうだ、テイリーは口が悪いのが特徴だった。
「先輩のことを諦めるには、やっぱり先輩自身が結婚していればいいんだって考えたんです」
「…へ?」
「だから、太陽っていう男と先輩が結婚すれば上手くいくんですよ」
「…はあ?」
あまりにも自己中心的な考えに、シナモンに助けを求めた。
「このテイリー坊ちゃまはエアー様に魔法をかけて悪い虫がつかないようにしていたんです。変な男が近寄らないようにって。でも、唯一、太陽様には魔法が利きませんでした」
「いや、でも。え、なんで、私が結婚しなきゃいけないの?」
今度は窓側に立っている緑目の男とジャックさんを見る。
緑目の男はにっこりと笑っていて、ジャックさんは、
「国家騎士団と結婚できるなんて光栄なことですよ。絶対に安全ですから」
と付け加えた。
再び、テイリーを見る。
「貴女を苦しめた人物を呼び出したので、そのうち此処へ来るでしょう。貴女は太陽という男と結婚して平和なところで暮らしてもらいます」
「どうして、私が好きでもない男と結婚しなきゃいけないの?」
テイリーが立ち上がったので、私も慌てて立ち上がる。
「…いずれわかりますよ」