色褪せて、着色して。~悪役令嬢、再生物語~Ⅱ
テイリーは緑目の男とジャックさんのところへ行って何かコソコソと会話を始める。
そして、こっちへ戻って来た。
「もう、帰らなきゃいけません。僕、授業抜け出してきたんで」
申し訳なさそうに、テイリーが言った。
「先輩の魔法は僕が解くので、ちょっとついて来てもらえますか」
テイリーは早歩きで部屋を出て行き、その後ろにシナモンがついて行く。
「ちょっと待って」
慌てて部屋を出る。
テイリーはスタスタを歩いて、2つ隣の部屋のドアを勝手に開けた。
「ピンクはここで待ってて。先輩と話があるから」
シナモンは黙って頷く。
部屋に入ってドアが閉められる。
部屋の中には何着かのパーティー用のドレスが置いてある。
「テイリー、魔法を解くって何?」
「貴女を元の姿に戻すんです。今の姿も素敵ですけど。やっぱり、元の姿が一番でしょう。別人として生きるより、本来の自分として生きたほうが幸せです」
テイリーはじっとこっちを見る。
この男は身勝手で、傲慢で。
本当になんでもかんでも勝手に話を進めて実行していく。
テイリーはぎゅっと私を抱きしめると。
触れるだけのキスをしてきた。
「さようなら、これで諦めます」
そして、こっちへ戻って来た。
「もう、帰らなきゃいけません。僕、授業抜け出してきたんで」
申し訳なさそうに、テイリーが言った。
「先輩の魔法は僕が解くので、ちょっとついて来てもらえますか」
テイリーは早歩きで部屋を出て行き、その後ろにシナモンがついて行く。
「ちょっと待って」
慌てて部屋を出る。
テイリーはスタスタを歩いて、2つ隣の部屋のドアを勝手に開けた。
「ピンクはここで待ってて。先輩と話があるから」
シナモンは黙って頷く。
部屋に入ってドアが閉められる。
部屋の中には何着かのパーティー用のドレスが置いてある。
「テイリー、魔法を解くって何?」
「貴女を元の姿に戻すんです。今の姿も素敵ですけど。やっぱり、元の姿が一番でしょう。別人として生きるより、本来の自分として生きたほうが幸せです」
テイリーはじっとこっちを見る。
この男は身勝手で、傲慢で。
本当になんでもかんでも勝手に話を進めて実行していく。
テイリーはぎゅっと私を抱きしめると。
触れるだけのキスをしてきた。
「さようなら、これで諦めます」