色褪せて、着色して。~悪役令嬢、再生物語~Ⅱ
一体、いつ用意されたのか。
部屋に置かれたドレスから一着を選び、シナモンに手伝ってもらいながら着がえて。
鏡台の前に座って、シナモンに髪をとかしてもらう。
色んなことが一度に起きてしまったせいで。
暫くの間、私は黙り込んでいた。
シナモンも黙り込んでいた。
鏡に映る自分を見ていたら、
なんで、太陽様と結婚しなきゃいけないんだろうという疑問がまた浮かんできた。
「本当に私、結婚するの?」
「はい」
「この姿で? この姿だと、太陽様にとってはハジメマシテだよね」
「エアー様ではなく、セシル様として結婚されます。大丈夫ですよ、上手くいきます」
「…なんで自信満々なの?」
「だって、妖精ですもん!」
…無垢なシナモンの言葉に、何も言えなかった。
じわじわと頭が痛くなってくる。
部屋に置かれたドレスから一着を選び、シナモンに手伝ってもらいながら着がえて。
鏡台の前に座って、シナモンに髪をとかしてもらう。
色んなことが一度に起きてしまったせいで。
暫くの間、私は黙り込んでいた。
シナモンも黙り込んでいた。
鏡に映る自分を見ていたら、
なんで、太陽様と結婚しなきゃいけないんだろうという疑問がまた浮かんできた。
「本当に私、結婚するの?」
「はい」
「この姿で? この姿だと、太陽様にとってはハジメマシテだよね」
「エアー様ではなく、セシル様として結婚されます。大丈夫ですよ、上手くいきます」
「…なんで自信満々なの?」
「だって、妖精ですもん!」
…無垢なシナモンの言葉に、何も言えなかった。
じわじわと頭が痛くなってくる。