身代わり同士の結婚。 〜年下ですが、愛してくれますか?〜
◇新婚生活
結婚式から早くも一週間。
私と葵織さんは新居に引っ越して新婚生活を送っている。この新居は、私の父と葵織さんのお義父さまが『こんな形の結婚となってしまったことを申し訳ない』と言って送ってくれたものだ。
「……おはよー」
朝ご飯とお弁当を作っていると、まだまだ眠たそうな葵織さんがリビングに入ってきた。
「おはようございます、葵織さん。ご飯もうすぐ出来るので顔を洗って来たらいかがですか?」
「そうだね、そうするよ。今日も美味しそうだ」
「ふふ、ありがとうございます」
葵織さんがあくびをしながらリビングから出て行った後、私は朝ごはんをお皿に盛り付けて彼がくるのを待った。
盛り付けが終わり、葵織さんが座ると私も向かい側に座る。