身代わり同士の結婚。 〜年下ですが、愛してくれますか?〜


 それからというものの、私は気まづさから葵織さんを避けるようになった。

 大好きなはずなのに私は所詮“偽りの妻”で、彼からすれば無理やりこんな年下と結婚させられたんだもの仕方ないと思う。


「ねぇ、優結ちゃん。最近俺のこと避けてるよね? 俺、なんかしたかな」

「避けてないですよ、これお弁当です」

「そう……なら、いいんだけど。弁当ありがと、いってきます」


 葵織さんを見送ると私は玄関先で座り込んでしまった。

 ちゃんとしないと、と思い息込んでリビングへ歩みを進めたがチャイムが鳴って玄関を開けるとそこには少し派手さが増した女性が立っていた。


「……お姉ちゃん……」


 それは、私と葵織さんが結婚しないといけなくなった原因の姉・花結がいた……
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