身代わり同士の結婚。 〜年下ですが、愛してくれますか?〜



「ソファに座ろうか、お茶も淹れるから待ってて――」

 葵織さんの言葉を遮り、彼の服の裾を掴む。

「お茶は、後がいい。話がしたい」

「……分かった、だけど座ろうか」

「ううん。このまま聞いてほしいの」


 私はそう言ってから静かに深呼吸をすると「わたし、」と呟く。

< 32 / 37 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop