身代わり同士の結婚。 〜年下ですが、愛してくれますか?〜
それから、数ヶ月。
想いを告げてからというものの……彼からのスキンシップが多くなった。
「……葵織くん、今料理中だから離れて」
「んーじゃあ、料理は一旦中断しよ。ほら、包丁危ないから置いて」
葵織くんに言われて言われるがままに包丁を置いた。危なくない位置に置くと、彼にエプロンの紐を解かれる。
「っ、葵織くん……っ」
「ん? なぁに」
「その、そんなに触れられるとなんか……」
「ん? なぁに? ハッキリ言わないと分からないよ」
そう言いながら指を私の首筋に這わせ、鎖骨にキスをした。