冥府の女神のヤンデレ愛・妄想爆裂・古代メソポタミア神話
エレシュちゃんはうつむきました。

ナツメヤシの葉が、さやさやと揺れて音を立てます。
「ここは、静かでいい場所だね」
ネルガルは、独り言のように言いました。

「えっ?この冥府は恐れられ、
忌み嫌われている場所ですよ?!」
エレシュちゃんは、想定外の感想に、
驚いて、大声を上げてしまいました。

ネルガル神は、
エレシュちゃんに微笑んで
「うん、そう聞いていたけど、
ここでは、戦闘も疫病もない。
私にとっては、仕事をしなくていい場所なのだ。
本も落ち着いて、ゆっくり読めるしね」

そろそろ、ナムタルの奴が、偵察に来る頃だ。
「その、もう行かなくては・・」
エレシュちゃんが、立ち上がろうとすると、

グギッ・・・・
エレシュちゃんは、
よろめいて、ネルガルの腕に支えられました。

「大丈夫?!」
「イテテ・・足が・・」
エレシュちゃんは、しゃがみこみ、
うずくまるように足の甲を押さえています。
それを見て、
ネルガル神は、すぐに椅子を持ってきました。

「さぁ、座って」
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