冥府の女神のヤンデレ愛・妄想爆裂・古代メソポタミア神話
「合わない靴を、履いてはだめだよ。
ナムタル殿に腫れが引くまでは、
歩く事も無理しないよう言わないと」

エレシュちゃん・・
ちょっと、うるっときています。
こんな風に、今まで優しく、
声をかけてもらった事がなかったのです。

美しい光の属性を示す黄金の髪、
穏やかに細められる若葉の瞳・・・・

その神がひざまずいて、
椅子に座っているエレシュちゃんを、見上げているのです。

エレシュちゃん、
ズキズキの痛みより、ドキドキのほうが優先しています。

ネルガル神は、エレシュちゃんの濡れた足を、自分の衣の裾で、
手早く拭きました。

「ああ・・ネルガル様、
衣が汚れてしまいます!!」
あわてて、その手を押さえようとするエレシュちゃんに

「大丈夫だよ。衣なんて、別に。
天界ならば、医療神に頼めるし、
腫れの引きも早くする薬草が、使えるのだが。
私は、植物神の属性もあるからね」
ネルガル神は、
エレシュちゃんの顔を見て、微笑みました。
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