冥府の女神のヤンデレ愛・妄想爆裂・古代メソポタミア神話
「本当は医療神をやりたかったのだ。
私は疫病専門だけど、医療神とも仲がいいのでね。

戦闘は・・仕事だからしかたがないが・・」
そうつぶやくと、
額にかかった黄金の髪を、かきあげました。

ズビッ・・・
エレシュちゃん、鼻をすすりあげます。
甘くて、切なくて、
この綿菓子のようにふんわりと、
口に入れたら溶けてしまうこの感情。
ずっと、あきらめていた感情。

「さぁ、泣いちゃだめだよ。
ナツメヤシをもう一つあげようね」
完璧、子ども扱いされている・・・
でも、それは・・なんて甘いのだろう

「ネルガル様、ネルガル様、
何をなさっているんすかぁ?!」
ナムタルが、駆け込んできました。

「ああ、彼女の指の付け根が、腫れていてね。
靴を合うものにしないと、もっとひどくなる」

ナムタルは、三つ編み姿のエレシュちゃんが椅子に座り、
その側に水が入った桶がおいてあるのを、チラッと見て

「ああ、わかりました。
別の侍女をよこしましょう。
ネルガル様は、どうぞこちらに」

ナムタルは、素早く
ネルガル神を別の部屋に、誘導してしまいました。
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