冥府の女神のヤンデレ愛・妄想爆裂・古代メソポタミア神話
それもおいしそうな、美しい目を引くケーキばかり、
自分のお皿に取ってしまいます。

一通り、イシュタルのケーキ欲が収まると、
エレシュちゃんは、まだ幼い弟神に声をかけました。

「早く、好きなのを選んでいいよ」
弟神は、うれしそうに小さな手で、ケーキを取りました。
それから、エレシュちゃんは最後に残ったケーキを、黙って取りました。

その様子を思い出して
「エレシュキガル・・お前に頼みたい、
大切な仕事なのだが」
パパ・アヌ神は、決断しました。

<冥府の女神・エレシュキガルの誕生>
古代メソポタミアの死の世界(冥府)は、
ギルガメシュ叙事詩にも、詳細に記述されています。

死ぬと、7つの門をくぐり、
冥府の女神の裁定を受けます。
何人たりとも、それを避ける事はできません。

天界の神すらも・・・
冥府の女神・エレシュキガルに、

礼をつくさねばなりません。
しかも、アヌ神は彼女に、
必殺技を授与しました。

「死の眼差し」

彼女の視線を真っ向から受けると、その命は奪われるのです。
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