冥府の女神のヤンデレ愛・妄想爆裂・古代メソポタミア神話
ネルガル神は、イシュタルちゃんを見て
「そのお方は・・
イシュタル様ではありませんでした。
漆黒の髪でしたから」

「はぁ、なにぃ?
それって、お姉ちゃんじゃん。
へーーー、せまられちゃったわけね。ネルガル君は」

イシュタルちゃんは
「面白すぎるでしょ」、と言わんばかりに、大口で笑いました。

「じゃぁ、お姉ちゃんと、やっちゃったわけぇ?」

「いや・・そこまでは・・」
ネルガル神は、真っ赤になり、
うつむきました。

<もう見てられない>と、
エア神が咳払いをして
「アヌ神、わが愚息は・・
これは冤罪です。はめられたのです」

アヌ神は顎をさすりながら
「でも、エレシュキガルは
すんごくまじめな子だから、
嘘は言わないと思うが」

エア神は、怒気を含む声で、
「あなたが、娘をかわいがるように、私も息子が可愛いし、
大切な存在なのです!!

息子が、冤罪事件で加害者にされたのなら、
断固として、無罪を主張します!
どんな事があっても、
ネルガルを、冥府には行かせません!!!」
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