冥府の女神のヤンデレ愛・妄想爆裂・古代メソポタミア神話

ネルガル神の冥界下り

＜ネルガルの冥界下り＞
ネルガル神は前と同じ、
ウルクの西、城門の前で待っていました。

ナムタルは、ひょうひょうと、
黒い衣を翻して、荒野の向こうから歩いてきます。
その後ろには、
荷車を引く馬も連れています。

「どもっ、こんちわっす」
ナムタルは、ネルガル神に軽く礼をしました。

「あの・・この荷物は？」
「椅子とか寝台とか、テーブルとか色々です」

「なぜ、持っていくのですか？」

「門の所に地上の物を置いておくと、ネルガル様はこっちとあっちと、自由に行き来できますから」

川には、またあの小舟が、係留されています。