冥府の女神のヤンデレ愛・妄想爆裂・古代メソポタミア神話
<ネルガルとの邂逅>
中庭の大きなナツメヤシの木の根元に、
黒髪の少女が、立膝をして顔を埋めて座っています。
「エレシュキガル様・・」
ネルガル神が、声をかけました。
エレシュちゃんの肩が
びくっと上がり、恐る恐る顔を上げると
「足の腫れ、心配していたのです。まだ、痛むでしょう。」
ネルガル神は穏やかな声で、
エレシュちゃんの側に、行きました。
「腫れと痛みを取る、薬草を持って来たのです。
早く治療しないと、歩けなくなりますから」
ぶぇぇーーーん、ずぴっ、すぴっ・・・
エレシュちゃんが、大泣きし始めました。
「私に治療をさせてください」
ぴぇぇぇーーーーん
エレシュちゃんは、
肩を震わせて、泣いています。
それでも、ちょっとだけ
足を前に出しました。
「これは・・痛かったでしょう」