君に溺れてみたい
「ははは、翼さんって面白いですね。」

「でしょ。世の中の女は、僕を知らなすぎるんだよ。」

えー。まあ、その容姿じゃあ、中身を知りたいって言う人もいないと思うけれど。


「じゃあ、とりあえず食事にでも行く?」

翼さんはさりげなく、手を繋いできた。

汗でベタベタする。

全くレンタル彼女は、手を繋いでいいなんて、誰が決めたんだろう。

しばらく無駄話をしながら街を歩いて、何となくだけど翼さんの事が分かった。


彼は、一流大学を出てエンジニアとして活躍している。

年収も、普通のサラリーマンよりある。

コンタクトは、目に合わないらしい。

ラーメンを食べ歩くのが趣味らしくて、医者から少し痩せた方がいいって言われたけれど、趣味が止められないと言っていた。
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