君に溺れてみたい
「全く、人を型に当てはめて、唯一の趣味を止めろなんて。そこの医者は患者に寄り添っていないよ。」

「そうだね。」

とりあえず、話を合わせるように言ったけれど、健康の事を指摘するのが、医者の仕事なんだから仕方ないと思う。

翼さんって、年収が人よりある分、自分はもっと評価されてもいいと思っているみたい。


「今日はここにしよう。」

見上げた先は、ファミリーレストランだった。

正直、がっかり。

今までのお客さんは、ちゃんとしたレストランに連れて行ってくれたから。

でも、お客さんの要望に応えるのが、プロのレンタル彼女だ。

「うん。」

一緒にファミリーレストランに入って、翼さんは自分の食べたいモノだけ、ずっと頼んでいく。
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