初恋の沼に沈んだ元婚約者が私に会う為に浮上してきました
「クリスティンの父親のランカスター公爵が
娘に愛情を持っていたかは不明だが、
娘の事を『選ばれし人間』と言った事もある
らしい
だが例の一件が大事になってしまって、
死人も出してしまったので、恐らく父親も王家も
クリスティンをどう扱えばいいのか困っていた」
「それで遊学という形にして帝国へ?」
殿下は無言で頷かれました。
それは、遊学と名前を変えた追放。
「あの女は喜んで、それを受け入れた
王太子の婚約者でなくなったら、会う機会も
減ってしまう、愛する男に会えるのだから」
「クリスティン様の遊学の目的は、公爵閣下に
会うことだったんですね」
元皇弟殿下の美貌は有名でした。
スタンレー・ロウ・ブルックス・グッドウィン
公爵。
皇帝陛下とは御年の離れた第2皇子。
臣籍降下し、皇位継承権を放棄されたのに、
陛下はロウ・ブルックスの名前を外さないと
宣言されたのです。
グッドウィン公爵閣下が皇帝陛下の名代として
カステード王国を表敬訪問された際に、
王太子妃教育中のクリスティン様と出会われた
そうです。
「叔父上は14歳と19歳の二回、王国を訪れていた」
「その時にはクリスティン様はまだ幼い……」
「ふたりは6歳離れている」
14歳と8歳、19歳と13歳、隣国の皇弟殿下と
王太子の婚約者。
その時に恋愛関係になったとは思えません。
例え、クリスティン様に魅了の力があったとしても。
ですが、24歳と18歳ならば……
娘に愛情を持っていたかは不明だが、
娘の事を『選ばれし人間』と言った事もある
らしい
だが例の一件が大事になってしまって、
死人も出してしまったので、恐らく父親も王家も
クリスティンをどう扱えばいいのか困っていた」
「それで遊学という形にして帝国へ?」
殿下は無言で頷かれました。
それは、遊学と名前を変えた追放。
「あの女は喜んで、それを受け入れた
王太子の婚約者でなくなったら、会う機会も
減ってしまう、愛する男に会えるのだから」
「クリスティン様の遊学の目的は、公爵閣下に
会うことだったんですね」
元皇弟殿下の美貌は有名でした。
スタンレー・ロウ・ブルックス・グッドウィン
公爵。
皇帝陛下とは御年の離れた第2皇子。
臣籍降下し、皇位継承権を放棄されたのに、
陛下はロウ・ブルックスの名前を外さないと
宣言されたのです。
グッドウィン公爵閣下が皇帝陛下の名代として
カステード王国を表敬訪問された際に、
王太子妃教育中のクリスティン様と出会われた
そうです。
「叔父上は14歳と19歳の二回、王国を訪れていた」
「その時にはクリスティン様はまだ幼い……」
「ふたりは6歳離れている」
14歳と8歳、19歳と13歳、隣国の皇弟殿下と
王太子の婚約者。
その時に恋愛関係になったとは思えません。
例え、クリスティン様に魅了の力があったとしても。
ですが、24歳と18歳ならば……