初恋の沼に沈んだ元婚約者が私に会う為に浮上してきました
『護るもの』と『切り捨てるもの』
お父様には、はっきりとした線引きがあります。
領地経営科で領主としての心構えを学んで、
ようやく私にもそれが理解出来るようになって
参りました。
私は……
夢の続きが見たいと語るノーマン様に不信を持ち始めていました。
ノーマン様は本当に私と人生を共に歩いて行きたいと、思っていてくださっているのか。
確信が持てなくなってきていました。
「は、夢の続きだと?
あいつは何様のつもりだ!
ダグラスはこの事を承知なのか!」
ダグラスとはノーマン様のお父様のブライトン
伯爵様のことです。
ご家族にも内緒にして入団試験を受けられたの
だと、私は正直に話しました。
結局ノーマン様の言葉をそのまま伝えることしか出来ませんでした。
お父様に誤魔化しは効きません。
「お前が幼い頃からあの小僧を好いているようだからと、シェリーズに頼まれて縁組みしたが……
私は本当はディランが良かったんだ」
ブライトンのおば様が末っ子のノーマン様に甘過ぎると、常々お父様が嘆かれているのは知っていましたが。
本当はディランお兄様と婚約させたかったとは、初耳でした。
お父様には、はっきりとした線引きがあります。
領地経営科で領主としての心構えを学んで、
ようやく私にもそれが理解出来るようになって
参りました。
私は……
夢の続きが見たいと語るノーマン様に不信を持ち始めていました。
ノーマン様は本当に私と人生を共に歩いて行きたいと、思っていてくださっているのか。
確信が持てなくなってきていました。
「は、夢の続きだと?
あいつは何様のつもりだ!
ダグラスはこの事を承知なのか!」
ダグラスとはノーマン様のお父様のブライトン
伯爵様のことです。
ご家族にも内緒にして入団試験を受けられたの
だと、私は正直に話しました。
結局ノーマン様の言葉をそのまま伝えることしか出来ませんでした。
お父様に誤魔化しは効きません。
「お前が幼い頃からあの小僧を好いているようだからと、シェリーズに頼まれて縁組みしたが……
私は本当はディランが良かったんだ」
ブライトンのおば様が末っ子のノーマン様に甘過ぎると、常々お父様が嘆かれているのは知っていましたが。
本当はディランお兄様と婚約させたかったとは、初耳でした。