執着男子の一途で甘すぎる溺愛は、 止められません!
それは阻止しなきゃ!!
丁重にお断りすると先輩たちは膝から崩れ落ちた。
えー、何事?!
「だ、大丈夫ですか?!」
私がそう声をかけたと同時に先輩たちは。
「終わりだ…」
「希望が消えた…」
「今年は終わりだーっ!!」
終わり?
希望が消えたってどういうこと?
わからないことが多すぎて私はさらに困惑する。
「あの…どうして終わり…になってしまうんですか?」
少し躊躇ったが先輩たちに勇気をだして聞いてみた。
私のせいで何か困ることがあるのは嫌だし。
それに…困ってる人は放ってはおけないからね。
「今年…こそは大会で勝たなきゃいけないのに……俺たちだけじゃ勝てないんだっ」
「だから運動神経がいい天川さんを勧誘しようって各部活で話し合ったんだ…」
「そうすれば今年こそ必ず優勝できるって思って…っ、3年の先輩たちを見送れるって思って…」
「……」
だから真剣だったんだ。
服装から見るに、陸上部にテニス部、バスケ部…かな?
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