執着男子の一途で甘すぎる溺愛は、 止められません!
行く途中であおちゃんに会わなかったことに少しだけホッとしてしまった。
だって昨日あれで別れたから少し気まずいんだよね…。
あおちゃんかなり怒ってたし。
「はぁ……」
これからどうしようかな。
とぼとぼと下を向いて歩いていたため、前から人が来ているのに気づかなかった。
私は思いっきりその人とぶつかってしまった。
「きゃっ?!」
私は倒れるかと思い、ぎゅっと目を瞑った。
痛みが来るかと思ったけどいつまで経っても痛みは来なかった。
私はそっと目を開ける。
「ーー大丈夫?」
「っ!!」
そこにいたのはーー。
『続いて在校生歓迎挨拶。在校生代表 生徒会長 2年Ⅰ組 夜宮結斗』
ーー生徒会長さんだった。
「あ、ありがとうございます!」
私はペコッと頭を下げた。
生徒会長さんにぶつかってしまった…。
「嫌、それより…」
そう言い生徒会長さんは私の顔をじっと見つめた。
「?」
な、何かついてるのかな?
…それにしても近くで見るもすごく綺麗な顔だな。
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