一期一会。−1−
それだけが、はっきりと理解できたよ。
裏切られるのは、怖いけど。
それ以上に、この人達を信じたくて。
…もう一度、信じてみてもいいのかな。
「あや、私と友達になって」
私の手を取って、ニコッと笑いかける
桃李さんに、私は迷わずうなずいていた。
『…はい』
…信じたい。
「…っ、笑った!?」
「や、っば!かわ…」
「リアル天使か」
無自覚だったけど、どうやら笑えていた
らしい。
ん?と頬を押さえると、いつもの無に
戻っていた。
三人は揃って赤面して、私を見つめて
いた。
…私、“王蝶”の姿じゃなくても、
ここにいてもいいのかな。
…頭を過るのは、苦しい、辛い過去の記憶。
ー「アンタなんか要らない」
今でも、哀しい。
…“彩羽”は、いてもいい?
……ううん、迷ってちゃだめだよ。
私が選んだんだから。
そう言い聞かせて、チラつく影の記憶に
そっと蓋をした。
裏切られるのは、怖いけど。
それ以上に、この人達を信じたくて。
…もう一度、信じてみてもいいのかな。
「あや、私と友達になって」
私の手を取って、ニコッと笑いかける
桃李さんに、私は迷わずうなずいていた。
『…はい』
…信じたい。
「…っ、笑った!?」
「や、っば!かわ…」
「リアル天使か」
無自覚だったけど、どうやら笑えていた
らしい。
ん?と頬を押さえると、いつもの無に
戻っていた。
三人は揃って赤面して、私を見つめて
いた。
…私、“王蝶”の姿じゃなくても、
ここにいてもいいのかな。
…頭を過るのは、苦しい、辛い過去の記憶。
ー「アンタなんか要らない」
今でも、哀しい。
…“彩羽”は、いてもいい?
……ううん、迷ってちゃだめだよ。
私が選んだんだから。
そう言い聞かせて、チラつく影の記憶に
そっと蓋をした。