一期一会。−1−
近いうちに葵に話しておきたい気持ちが
抑えられずに、次の日無断で青火高校に
単身で乗り込んだ。
心配性なナンバー2の有功−イサオ−には勿論
何も言わずに。
「あなた、それでもトップですか!」
と、怒鳴る有功が容易に想像できた。
アイツ、すぐ怒るし面倒なんだよな。
トップの自覚やら心意気やらを説いて
くるし…良く分からん。
俺に、赤城高校のトップとして率先垂範
しろだ、なんて言っても無駄なことだろう。
まぁ、説教なら後で死ぬほど聞いてやるよ。
一人で行くのは危険だったか?と校門から
堂々と入っていきながら、今更思う。
…とりあえず、葵探そう。
「え、嘘だろ…“壊鬼”?!」
「一人かよ」
俺は、“壊鬼”という通名を持つ喧嘩狂だ。
青火高校の連中は、俺をガン見しつつも
喧嘩を売りに来ることはなかった。
チッ、何だよつまんねぇ。
警戒、畏怖、恐怖、不安、心配…。
尽きることのない好奇心とも悪意とも
いえない視線を一斉に浴びながら、
俺はどうでも良さげにうろつく。
抑えられずに、次の日無断で青火高校に
単身で乗り込んだ。
心配性なナンバー2の有功−イサオ−には勿論
何も言わずに。
「あなた、それでもトップですか!」
と、怒鳴る有功が容易に想像できた。
アイツ、すぐ怒るし面倒なんだよな。
トップの自覚やら心意気やらを説いて
くるし…良く分からん。
俺に、赤城高校のトップとして率先垂範
しろだ、なんて言っても無駄なことだろう。
まぁ、説教なら後で死ぬほど聞いてやるよ。
一人で行くのは危険だったか?と校門から
堂々と入っていきながら、今更思う。
…とりあえず、葵探そう。
「え、嘘だろ…“壊鬼”?!」
「一人かよ」
俺は、“壊鬼”という通名を持つ喧嘩狂だ。
青火高校の連中は、俺をガン見しつつも
喧嘩を売りに来ることはなかった。
チッ、何だよつまんねぇ。
警戒、畏怖、恐怖、不安、心配…。
尽きることのない好奇心とも悪意とも
いえない視線を一斉に浴びながら、
俺はどうでも良さげにうろつく。