一期一会。−1−
9【茨の道】
氷室さん達と話せないまま、
時は一刻と過ぎ、気付けば12月。
時間の流れとは、おそろしく早い。
寒くなりだした空気、まだ息は白くない。
私は、いつものようにモノクロな学校生活
をおくっていた。
あの二人と連絡先を交換していなかった
ことを今になって後悔する。
まぁ、最近、“王蝶”としての仕事も
あまりないし、接点がそもそもないん
だよね。
近況報告はそれくらい。
ただいま、ソウ君と電話でトーク中。
「学校ちゃんと行ってるらしいな」
『うん』
友達はいないし、授業もまともに
ノート取ってなくて聞いてるだけだけど。
まぁ、多分バレてないはず。
…多分ね。
「えらいえらい」
褒められると普通に嬉しい。
ソウ君は仕事が立て込んでいるらしく、
こうやって電話越しに話すことが増えた。
時は一刻と過ぎ、気付けば12月。
時間の流れとは、おそろしく早い。
寒くなりだした空気、まだ息は白くない。
私は、いつものようにモノクロな学校生活
をおくっていた。
あの二人と連絡先を交換していなかった
ことを今になって後悔する。
まぁ、最近、“王蝶”としての仕事も
あまりないし、接点がそもそもないん
だよね。
近況報告はそれくらい。
ただいま、ソウ君と電話でトーク中。
「学校ちゃんと行ってるらしいな」
『うん』
友達はいないし、授業もまともに
ノート取ってなくて聞いてるだけだけど。
まぁ、多分バレてないはず。
…多分ね。
「えらいえらい」
褒められると普通に嬉しい。
ソウ君は仕事が立て込んでいるらしく、
こうやって電話越しに話すことが増えた。