一期一会。−1−
「彩羽様だ」

「今日もクールビューティーだね」

学校に着くなり、周囲の目が私に注がれる。

またこれだ…なんで毎日登校するたびに
コソコソ陰口言われないといけないん
だろう。

そんなに不登校児が珍しいのか?

(周りの声が聞こえてない私は勝手に
 ネガティブな被害妄想に走っていた)

つい最近まで休みかけだった私が
きちんと学校に通いだしたことの
何が可笑しいっていうんだ。

だったら、また休んじゃおうかな。

引きこもり生活?上等だ。

なんて思うけど、ソウ君に怒られるから
しませーん。

あー、もう既に帰りたい。

鞄だけ教室に置いてサボるか?

どうせ授業なんて、聞かなくてもテストで
点取ったら先生達を黙らさせれるでしょ。


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