一期一会。−1−
キャラメルブラウンの髪と瞳を持つイケメンなのだが、その笑顔の破壊力がえぐい。

私はともかく、周りの女の子皆を忽ち
赤面させてしまうほどのエンジェルスマイルなのだ。

いや、王子様って言ったほうがいいのか?

まぁ、かわいいなとか、かっこいいなとか
思うけど、私はソウ君の爽やかスマイルのほうが好みなので、なびきません。

どんなにそっけなくしても、近づこうとする白樺君の気がしれない。

誰とも仲良くしたがらない私と一緒にいても楽しくないと思うんだけど…。

百害あって一利なし、っていうじゃん。

私みたいな変人と友達になっても、
何もメリットないのに。

学校で友情物語を描くつもりは毛頭ないんだよね…。

それなのに、彼はめげない。

「名前で呼んでよ。ダメ?」


< 203 / 314 >

この作品をシェア

pagetop