一期一会。−1−
『いはい!』
不満が顔に出ていたらしく、怒りマークを
浮かせた氷室さんに、両頬をつねられる。
「あ、やわらか」
もにもに、と怒りを忘れて、ほっぺを
伸ばしては縮めてを繰り返す。
痛いって言ってんだろ!
「かわいー、ハムスターみたい」
「餅かよ」
この人達はふざけてるの?
もう怒ってないなら、いい加減離してくれ。
「…はぁ、よりによって時雨と…」
『…?』
時雨って…イケメンさんのこと?
私の頬から手を離して、氷室さんは、
心配そうに首を傾げる私を見つめてきた。
「時雨とは、幼なじみだった。
でも、アイツとは道を違えてから、
対立してるんだ。
今は、トップ同士で、仲も最悪」
明かされた事実に、びっくり。
『…トップ??』
道を違えた、というのも、どういうことか
気になるが、問題はそこ。
トップ同士…?
そこでやっと、あのイケメンさんが
言いかけたことが何か理解した。
ー「翡翠高校のー…」
そういうことね…。
って、いや、どういうこと?!
不満が顔に出ていたらしく、怒りマークを
浮かせた氷室さんに、両頬をつねられる。
「あ、やわらか」
もにもに、と怒りを忘れて、ほっぺを
伸ばしては縮めてを繰り返す。
痛いって言ってんだろ!
「かわいー、ハムスターみたい」
「餅かよ」
この人達はふざけてるの?
もう怒ってないなら、いい加減離してくれ。
「…はぁ、よりによって時雨と…」
『…?』
時雨って…イケメンさんのこと?
私の頬から手を離して、氷室さんは、
心配そうに首を傾げる私を見つめてきた。
「時雨とは、幼なじみだった。
でも、アイツとは道を違えてから、
対立してるんだ。
今は、トップ同士で、仲も最悪」
明かされた事実に、びっくり。
『…トップ??』
道を違えた、というのも、どういうことか
気になるが、問題はそこ。
トップ同士…?
そこでやっと、あのイケメンさんが
言いかけたことが何か理解した。
ー「翡翠高校のー…」
そういうことね…。
って、いや、どういうこと?!