一期一会。−1−
11【復讐の始まり】:時雨side
『ふふっ、葵の弱点みーっけ』
上機嫌に独りごちる。
こんな気分が良い日ってないな。
ショッピングモールからの帰り道。
浮足立つ俺の顔は、きっと酷く邪悪に
歪んでいるだろう。
周りに人がいないから、別にどうってこと
はない。
ウサギの人形を無くしたときは、本気で
焦ったけど、そのおかげでいい情報を
得られて、一石二鳥だった。
あんなところで、葵達と遭遇するとはね。
ー「彩羽ちゃん!」
久々に会った、かつての幼なじみは、
たった一人の女のために怒る恋愛脳をもつ
男に変わっていた。
正直に言うと、ムカついた。
葵のことも、女のことも、葵といる連中の
ことも、全部。
…何だよ、俺と、愛といたときは、
喧嘩だけだったくせに。
さっさと俺達を捨てて、変わっていくなんて
ありえない。
思い出すだけで、怒りがわく。
…アイツは、俺と愛を裏切ったんだ。
上機嫌に独りごちる。
こんな気分が良い日ってないな。
ショッピングモールからの帰り道。
浮足立つ俺の顔は、きっと酷く邪悪に
歪んでいるだろう。
周りに人がいないから、別にどうってこと
はない。
ウサギの人形を無くしたときは、本気で
焦ったけど、そのおかげでいい情報を
得られて、一石二鳥だった。
あんなところで、葵達と遭遇するとはね。
ー「彩羽ちゃん!」
久々に会った、かつての幼なじみは、
たった一人の女のために怒る恋愛脳をもつ
男に変わっていた。
正直に言うと、ムカついた。
葵のことも、女のことも、葵といる連中の
ことも、全部。
…何だよ、俺と、愛といたときは、
喧嘩だけだったくせに。
さっさと俺達を捨てて、変わっていくなんて
ありえない。
思い出すだけで、怒りがわく。
…アイツは、俺と愛を裏切ったんだ。