一期一会。−1−
13【恋焦がれ】:葵side
「あーおーいー!今日も好き!」
『…愛、何度言ったらわかるの』
学校から帰る度に、愛が現れるように
なって、早一週間が経つ。
俺は、突然の熱烈な告白に戸惑い、
断り続けていた。
わざわざここまで来て、何してんだか。
あー、学校帰りに絡まれるせいで
彩羽ちゃんにも会えてないし。
高校に入ってから初めて会った愛は、
中学の時よりも可愛くなってて。
抱き着いてきた時は、本気で驚いた。
…急に何だ、と怪しめど、答えは言わずもがな。
『時雨の命令でしょ?』
十中八九、それしかない。
「何いってんの、違うよ!
また仲良くしてよ、ねぇいいでしょ?」
ニコニコと花の様な笑顔もあの頃と
何一つ変わらない。
懐かしくて、ほろ苦い記憶が蘇りかける。
…俺、あんなに泣かせて傷つけたのに、
よく寄ってこれるな。
愛のタフさは侮れない。
ー「またね、彩羽ちゃん」
『…愛、何度言ったらわかるの』
学校から帰る度に、愛が現れるように
なって、早一週間が経つ。
俺は、突然の熱烈な告白に戸惑い、
断り続けていた。
わざわざここまで来て、何してんだか。
あー、学校帰りに絡まれるせいで
彩羽ちゃんにも会えてないし。
高校に入ってから初めて会った愛は、
中学の時よりも可愛くなってて。
抱き着いてきた時は、本気で驚いた。
…急に何だ、と怪しめど、答えは言わずもがな。
『時雨の命令でしょ?』
十中八九、それしかない。
「何いってんの、違うよ!
また仲良くしてよ、ねぇいいでしょ?」
ニコニコと花の様な笑顔もあの頃と
何一つ変わらない。
懐かしくて、ほろ苦い記憶が蘇りかける。
…俺、あんなに泣かせて傷つけたのに、
よく寄ってこれるな。
愛のタフさは侮れない。
ー「またね、彩羽ちゃん」