一期一会。−1−
…俺は、あの時、離れていてもずっと
幼なじみでいたいと思ってた。
ー「二度と、顔見せんな」
でも、時雨は傷つき、聞く耳を持たずに
関係を切られてしまった。
…俺も、自分勝手なことしたし、
嫌われても当然なのかな。
ただ、あの頃みたいに戻れないことが
悲しかった。
そして今、愛は、時雨のために、自己犠牲を払っている。
「…私は葵のことが、好き。
少しでいいから、側にいてよ」
『…愛』
そんなせつなそうな顔するくらいなら、
告白なんてしなきゃいいのに。
ギュッと、抱き着いてくる愛の声は
今にも泣きそうだった。
俺は、昔から愛に甘い。
甘えてくる愛が、妹みたいにかわいくて
拒めなかった。
…でも。
俺は、好きな子がいる。
その子を見つけるために、青火にやって
きた。
そして、彼女を見つけた。
心から、好きだと思った。
その子と、愛を天秤にかけるなら。
俺は…。
幼なじみでいたいと思ってた。
ー「二度と、顔見せんな」
でも、時雨は傷つき、聞く耳を持たずに
関係を切られてしまった。
…俺も、自分勝手なことしたし、
嫌われても当然なのかな。
ただ、あの頃みたいに戻れないことが
悲しかった。
そして今、愛は、時雨のために、自己犠牲を払っている。
「…私は葵のことが、好き。
少しでいいから、側にいてよ」
『…愛』
そんなせつなそうな顔するくらいなら、
告白なんてしなきゃいいのに。
ギュッと、抱き着いてくる愛の声は
今にも泣きそうだった。
俺は、昔から愛に甘い。
甘えてくる愛が、妹みたいにかわいくて
拒めなかった。
…でも。
俺は、好きな子がいる。
その子を見つけるために、青火にやって
きた。
そして、彼女を見つけた。
心から、好きだと思った。
その子と、愛を天秤にかけるなら。
俺は…。