一期一会。−1−
「…まぁ、そうなんだけど」
バツが悪そうに呟く葵に、私は悪役らしく
クスクス笑ってみせた。
『ふふっ、照れてるの?
ゾッコンじゃん…そうだよね、うん』
二人の仲を裂く役目が私。
言葉通り邪魔して、仲を悪くさせた。
…でも、もうそろそろ、止めなきゃ。
いくら、しーくんが大切でも、間違いだと
気付いた。
『…ごめん、わがままで振り回して』
今度は、私が頭を下げた。
あれから、ずっと罪悪感が胸に残って、
消えてくれなかった。
…私は、本当に最低だ。
彩羽ちゃんの、葵への恋心を、
私が砕いたのかと思うと。
叶わない恋が、どれだけ苦しいか、辛いか
私が誰よりも知ってるはずだったのに。
「…愛」
葵は、そっと私の頭を撫でてくる。
その手は、昔と変わらず優しかった。
…うん、葵は私のお兄ちゃんって感じ。
ゆっくりと元に戻ると、私と葵は
場所を移動して、翡翠高校の近くにある
公園に入った。
バツが悪そうに呟く葵に、私は悪役らしく
クスクス笑ってみせた。
『ふふっ、照れてるの?
ゾッコンじゃん…そうだよね、うん』
二人の仲を裂く役目が私。
言葉通り邪魔して、仲を悪くさせた。
…でも、もうそろそろ、止めなきゃ。
いくら、しーくんが大切でも、間違いだと
気付いた。
『…ごめん、わがままで振り回して』
今度は、私が頭を下げた。
あれから、ずっと罪悪感が胸に残って、
消えてくれなかった。
…私は、本当に最低だ。
彩羽ちゃんの、葵への恋心を、
私が砕いたのかと思うと。
叶わない恋が、どれだけ苦しいか、辛いか
私が誰よりも知ってるはずだったのに。
「…愛」
葵は、そっと私の頭を撫でてくる。
その手は、昔と変わらず優しかった。
…うん、葵は私のお兄ちゃんって感じ。
ゆっくりと元に戻ると、私と葵は
場所を移動して、翡翠高校の近くにある
公園に入った。