一期一会。−１−

朝からうるさいなぁ、てか不登校とか
誇張しすぎ。

そんな、1、2週間程度行ってないくらいで
怒らなくても。

…さては、担任にでも泣きつかれたか？

今まで学校のことにソウ君が干渉すること
なかったのに…変なの。

意味のわからないソウ君の説教に、
私はようやく起き上がり、目をこする。

よくわかんないけど、そろそろ起きないと
面倒なことになりそう。

『…学校とか、行く気ない』

行けと言われるほど行く気って失せて
いかない？

学校とか大嫌い。

学校なんて、うるさい奴とか幼稚な奴
ばっかだし、行く意味もないと思う。

勉強なら、家でだってできるし、
どっちでもいいじゃん。

無気力にそう呟けば、ソウ君が電話越しに
溜め息を吐いたのがわかる。

私、呆れられてるの？

ぐずるとか子供っぽいとか？

まぁ、面倒なのはお互い様だよね。

さっさと諦めてくれないかなぁ、と思う。

無理に中学生らしく演じる必要なんて
ある？