一期一会。−1−
全ては、ソウ君の凡ミスがきっかけだ。

にしても、ソウ君が私の腕を褒めていた
とは。

そういうこと直接は言ってこないから、
なんか複雑。

ソウ君は照れ屋だから口にするの恥ずかしいんだろうけど、酒飲んだら、口が回り
すぎたというのか。

…酒飲むけどあんまり強くないもんね、
ソウ君。

でもっ、褒めるなら直接言ってよ、
酔っ払いめ!

一人で悶々としている私をイケメンは
おかしそうに微笑しながら、続けた。

「先進めて良さそう?

 まぁ、こんな機会だし、自己紹介
 しようよ」

こんなって、どんな?!

< 52 / 314 >

この作品をシェア

pagetop