一期一会。−1−
そんなところが、ソウ君らしいんだけど!

絶対言わないけど、大大大好き!

私とソウ君のやり取りを、目の前で
見ていた氷室さんは、張り切った様子で
ソウ君に話しかけていた。

「壮太さん、俺、この子絶対守ります!」

「ふっ、流石俺の従兄弟だな。

 でもまぁ、コイツのことはやらねぇよ」

「えー、だめですか?」

「だめだ、つか、またGPS付けたら
 即やめさせっからな」

しっかり釘を刺すソウ君。

私の頭に載せられ、撫でる手は
優しくて、フードの下で小さく微笑む。

ほわぁ、イケメン。

< 75 / 314 >

この作品をシェア

pagetop