一期一会。−1−
パイプを無作為に振り回す男に対して、
私は、笑みを崩さずに避け続け、最高のタイミングを狙う。

ふふ、どこでK.O.させよっかなー。

焦らせば焦らすほど、向こうも体力を
失って動きが鈍くなるから、都合が良くてラッキーなのだ。

そんな私を見て、仲間意識が働いたのか
他の突っ立っていた男達もその手に武器を持って襲いかかってきた。

「うわぁああ!」

「オラァあ!」

あーはいはい、うるさい。

わざわざ位置確認させてくれて、
ありがとうね。

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