最愛の義妹へ。 ~あの夏は、君の過去を知らない~
義妹が家に来る 夏side
今日は、俺たちの義妹が来る。
正確には従妹なのだが、
今日からこの海東家に養子として迎えられることになった。
「ねぇ、なつにぃ。なーに、ソワソワしてんの?」
末っ子の颯太が小首を傾げながら聞いてくる。
自分が可愛いと自覚している颯太は、周りに可愛いと思わせる角度を心得ている。
「ソワソワなんかしてねーよ」
俺が否定すると、武がすかさず俺の言葉を否定する。
「してるだろ。そんなに楽しみなのか?」
「…別に、そんなんじゃねぇ」
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