最愛の義妹へ。 ~あの夏は、君の過去を知らない~


そこに、母さんと瑠々が降りてきた。

「あらあら、なかよしねぇ」

「別に、そんなんじゃないもん」

楓太は母さんに言い返しながら、ボサボサになった髪を直している。

「そういえば、今日の晩御飯は何がいい?せっかく家族全員揃ったんだし、お寿司でも取る?」

「さんせー、卵多めね」

さっきまで文句を言っていた楓太が真っ先に手を挙げる。

「いいね。そうしよう。瑠々ちゃんは、何か好きなネタはある?」
< 13 / 58 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop