最愛の義妹へ。 ~あの夏は、君の過去を知らない~
父さんが質問を投げかけると、少し首を傾げて、考えるそぶりを見せた後、ノートに何かを書き始めた。
『食べたことがないので、お任せします』
「そうか…。じゃあ、僕たちのおススメにするね」
父さんがそういうと、瑠々はこくりと頷く。
ーー実は晩御飯を家族揃って食べるのは久しぶりだった。
俺は少しづつだが、父さんの会社の手伝い。
武も勉強だと言って父さんの会社の子会社に行っている。
楓太は最近人気が出てきたアイドルグループのメンバー。