最愛の義妹へ。 ~あの夏は、君の過去を知らない~


「楓太、うるさい」

「だって~、なつにぃが怒られるなんて珍しいじゃん?」

「確かに、いつも怒られるのは楓太だからな」

「たけにぃっ、それ今言わなくていい!」

唇を尖らせて、武を睨む楓太。

こういう仕草に、女子はキャーキャー言うんだろう。


俺にはまったく理解できないが。
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