最愛の義妹へ。 ~あの夏は、君の過去を知らない~


「いいのよ、私には瑠々ちゃんがいるし」

ねぇー?と言って、瑠々の頭を撫でる母さん。

瑠々は食パンを食べながら、されるがままになっている。


「瑠々は学校通わないのか?」

「まだしばらくはね」

「まずはこの環境に慣れてからじゃないと」

(…二人がこんなにも過保護になるのはどうしてだ?)
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